- おきつぐ「幼なじみの吸血鬼」1
2021年2月26日刊。ナンバーナイン。表紙・裏表紙含めて42ページの薄い本。今のところこれが最新刊のようである。
クラスに普通に吸血鬼がいる世界の話。中学生かと思ったら高校生だった。
青木くんは普通の人間で幼なじみの月城さんは吸血鬼。月城さんは青木くんの血が好みで、青木くんからしか血を吸わない。それで足りない分は輸血パックで補っているらしい。
ちなみに、血を吸われたからといって吸血鬼になるわけではない。吸血鬼はにんにくも十字架も苦手ではない。
で、もちろん月城さんが青木くんからしか血を吸わないのは、青木くんが好きだからだが、青木くんにその自覚はない。月城さんも青木くんには言わない。「ただの食事だ」「付き合っているわけではない」と言い張るが……
基本的にはツンデレ娘の話なのだが、月城さんがいじらしい。これだけわかりやすいアプローチをしているのに、男の方がまるでわかっていないのは「高木さん」と同じ構図。
一冊の量が少ないので物足りない。続きが読みたい。