鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「馬であり、鹿である。」

オリジナルは2017年8月20日刊。kindle版は2019年7月19日刊。表紙などを含め、全34ページ。「ハッピースクールデイズ」に続く作品だが、電子化はこちらの方が先だったようだ。

「ハッピースクールデイズ」に収録された「馬であり鹿である」「なかよしこよし」を膨らませたもの。つまり吉岡先生と松野先生の話。

今から思えば、「ハッピースクールデイズ」における松野(由香)は、何かにつけて吉岡(理沙)の態度にイライラしていたけど、それは吉岡のことをいつも気にしているからこそなのだった。

二人は同じ高校の同級生で、教師として母校に赴任してきて再会する。

松野は、昔から恋だの愛だのに興味がなかったが、それは「男性との」恋愛に興味がなかった、ということだったのだとわかる。吉岡はどうなんだろう。高校時代の噂話はどこまで本当かわからないけど、教師になってからも、男性とのワンナイトを繰り返していて、しかもそれは、吉岡にとっては真剣であり、楽しいことだと本人が語っている。ということは、バイなのか?

最後は両想いになるけど、吉岡は、以後は一生松野一人、という生き方はできないはずだ。松野は苦労するだろうな。



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