鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「COSMO POLICE ジャスティ」(全5巻)

少年サンデー増刊号に1981年から1984年まで連載された不朽の名作。40年ぐらい前の作品だがいまだ古びていない。ずば抜けた能力を持つ主人公が、苦悩し続けるのは、「サイボーグ009」の正統な後継だ。オリジナルは全5巻で完結し、単行本も出版されたが、作者の側にいろいろと不満があったらしく、のちに4巻と5巻をなかったことにして続編を描き、電子書籍版は全7巻が発売されていた。

かつて読書記録を書いた際に、

作者にとっては不本意だったとしても、いったん雑誌に発表し、単行本化され、その内容を愛したファンがいる(自分を含む)のだから、簡単に「なかったこと」にはしてほしくない。

と書き、「紙の単行本の4、5巻も電子化」してほしいと記した。そう思う人が多かったせいか、今年の2月にオリジナルのジャスティ全5巻がリリースされた(ということを本日知り、あわてて買った)。1~3巻は既に持っているものと同じと思うが、未確認。取り急ぎ4、5巻のみ読む。ああ、懐かしい。これだよなあ、自分がかつて夢中になって読んだのは。迷わず買って正解だった。

打ち切りなんてとんでもない、きちんと話が完結し、最終話も最終話として描かれている。神名代くんのやさしさは、美子の立場で考えると、残酷かも知れないねえ。でも、それも青春だ。