鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「女の子がかわいいやつ」「超女の子がかわいいやつ」

  • まぜたま「女の子がかわいいやつ」「超女の子がかわいいやつ」

twitterで発表し好評だった作品をまとめたもの、という理解でいいのかな。出版社は不明。作者が自分で作成したものと想像。薄い本なので二冊まとめて紹介。

一冊目は女の子がかわいくて二冊目は女の子が超かわいい。これでは説明になっていないか。

女の子がかわいいと思える瞬間を、1~2ページの漫画で表現したもの。複雑はストーリーはない。シーンを愛でるもの。

ページをめくると、中心になる人物は全く同じなのにもう一人の人物や背景などが変わっている、というパターンが何回かある。コピーが容易な電子原稿ならではの手法だ。これを紙の本で見てもイマイチであろうが、電子書籍で見ると、アニメをコマ送りしているような、奇妙な感覚にひたれる。

背景の建物など、直線で描かれたものもあるのだが、人物が手にしている、あるいは差し出して大写しになったスマホはほとんどが定規を使わず、手書きのくねった線で描かれている。こちらは何を狙ったものなのかは不明。本来機能美であるかずのガジェットがくねくねの線で描かれているのは合っていない、と思う。

男と思って普通に接していたら、実は相手は女で、しかも可愛くて、大いに戸惑う、というパターンが散見する。中でも「超女の子がかわいいやつ」の冒頭の、不登校児を描いた作品がいい。この男の子は、結果的に彼女に登校させる決心をしたわけで、それは称賛されていい。



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