- 根田啓史「疲れたOLが美少年の精霊に癒やされる話。」（ナンバーナイン）
2020年6月26日刊。
イヤと言えない気の弱いOLが、会社帰りに怪しい壺を買わされてしまう。中から美少年が登場し、願い事をひとつ叶えてくれると言う……。
「あの時助けたカラスがドジすぎて困った」「怪しい壺買ったら、中から美少女が出てきた話」と類似の話だが、時代的にはこちらが先。主人公は女。カラスとアーヤは結構ぐいぐいくるタイプだが、この精霊は、ドジではなく、ちゃんと魔法が使えるものの、とにかくネガティブ思考の塊りというか、暗い。が、意外と主人公のOLとは合ったようで……
主人公は、何を願えばいいのかさんざん考えた挙句、「キミといつまでも一緒にいたい」が一番の願いだが、それは願わず、中東への旅行を希望する。精霊は、願い事を叶えたら消えるはずなのに、消えない……
まあ、こんな精霊がいたら、OLでなくても癒されるよね。
