鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「後輩が自称宇宙人だった話」

コミティア版は2020年2月9日刊、kindle版は2020年4月3日刊。表紙・扉などを含めて24ページの薄い本。

部員(浜田)が一人だったオカルト部に新入部員(黒井)が入った。この子はいきなり「私、宇宙人なんです」と言い出した……

黒井は本当に宇宙人なのか、それとも「そういう設定」の人なのかはわからない。作者はこれまで、ロボット・悪魔を登場させているから、本当の宇宙人の可能性もある。いずれにしても、迎える浜田が困惑することに変わりはない。

短くて残念。もう少し読みたい。

前作でも話の進め方(落とし方)に「徒然チルドレン」の風味をかすかに感じたが、本作では、浜田の表情――思い切り困って、冷や汗をかきつつ笑顔を保つ――がまさに若林稔弥テイストで、影響を受けているなと確信を持った(真似をしていると言いたいわけではない。よきフォロワーが生れるのは重要だ)。



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