鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「獣道~地上最強の無手勝流~」全3巻

  • 影丸譲也「獣道~地上最強の無手勝流~」1, 2, 3(グループ・ゼロ)

電子書籍は2020年10月16日刊。舞台が2000年から始まるから、作画の時期もその頃か。三冊に分かれているが、一冊100ページ足らずなので、1~3巻で普通の単行本一巻分のようなものだ。

正道会館K-1など、よく取材しているようだが、話に生きていない。穿った見方をすれば、格闘技ブームに乗っかろうとしただけのようにも取れる。

ストーリーも散漫で、ホームレスの問題、教育問題、タケルと看護婦との恋愛と寄り道しているうちに、タケルが格闘をするのは、大昔にボクシングのチャンピオンだったという長老と、ヤクザに身を持ち崩した元空手家との二回のみ。結局「獣道」というのがどういう格闘技なのかよくわからないままだった。

とはいえ、隠れた影丸譲也の作品(単行本化されなかった作品)がこうして読めるようになったのは歓迎すべき事態だ。



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