単行本は2004年8月25日。連作短編七編。
おどろき箱とはいったい何なのか、一応最終話で明かされる。これまで父と母のことはチラリと描かれ、主人公はどちらも好きなようだが、別居しているらしいこと、父と母の仲はあまりよくないらしいことが察せられていたが、これも最終話で事情がわかり、元の鞘に収まるというハッピーエンドとなる。
もっとも、なぜ父がこのような不思議な箱を用意できたのかはわからないが……
少年の体験したことも、実際にあったことなのか、夢の世界の話なのかも判然としない。このあたりはどうとでも想像してくださいということだろう。
初出一覧
作品名 | 掲載誌 | 掲載号 |
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ぐるぐるぐる | 星星峡 | 2003年9月号 |
遠い記憶 | 星星峡 | 2003年10月号 |
金魚板 | 星星峡 | 2003年11月号 |
夜のない町 | 星星峡 | 2003年12月号 |
緑の目 | 星星峡 | 2003年1月号 |
アイウエ王物語 | 星星峡 | 2003年12月号 |
採点表 | 星星峡 | 2003年3月号 |
掲載号は、「緑の目」「アイウエ王物語」は2004年、「採点表」は2005年の誤植か? と思うが、本にはすべて2003年と記載されている。