鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「アオイホノオ」28(新刊)

2023年5月18日刊。

ついに初の単行本「風の戦士ダン」の1巻が発売される。

尾東君子はしばらく登場がないが、本巻では二人の美女がホノオのまわりを彩る。

樺上さんは、同業者だがペンネームは不明、ホノオのファンらしく、頻繁に電話をかけてきて、またデートに誘う。取材目的といいながら、二人で同伴喫茶に入りたいと言い出すなど、ホノオの心を惑わせる。ホノオのことが好きだというわけではなさそうだが、真意は不明。

もう一人はマウント武士。これはペンネームで本名は不明。ホノオが初めて専属で雇ったアシスタント。ホノオをライバル視する漫画家の卵で、負けん気が強く、好戦的というか挑発的な物言いをするが、実は誰よりもホノオ思い。まあホノオの言動はとてもシンプルなので、それをすぐに理解し、ホノオの望むことを察して動いているというだけではあるが、この程度のことをしてくれる人が、作中には他に登場しない。三上さんも理解しているか……? でも三上さんはホノオの望むようには動かないしな。

美味しんぼ」の連載が始まる。花咲アキラの絵を見たホノオがショックを受けるシーンが面白かった。私は本作を読んだ時、登場人物を文字で説明する手法が気に入らない(こういう紹介の仕方だと名前が覚えられない)と感じたのだが、ホノオは「キャラクターが生き生きと動いている」「映画のワンシーンのよう」だと受け取ったようだ。中でも「水に演技を指せている」というくだりは衝撃的。映画やドラマでは犬や猫に演技を指せることはあるが、さすがに水には演技をさせられない。漫画では水に演技をさせることがあるのか!



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