鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「話が進むごとに目のクマが消えていく女の子」

  • さるぴん「話が進むごとに目のクマが消えていく女の子」1(ナンバーナイン

2024年4月26日刊。68ぺージ。

初めて会った時の先輩は目の下に大きくクマがあり、髪の毛は真っ白で、今にも死にそうだった(その割にはよくしゃべるが)。それは、ほとんど眠ることができないためだとわかった。4年以上もいろいろ手を尽くしたが眠ることができず、諦めていたのだが、後輩の膝枕であっという間に眠りに落ちた……

小学校を卒業する時に父親から性被害を受けた。それから怖くてまともに寝られなくなった。様子がおかしいことに気付いた母親から問い詰められて何が起きたかを話し、以後父親とは会っていない(娘の味方になった母が別れたのだろう)が、擦り減った精神は戻って来なかった、という次第。後輩は初めて出会った「信頼できる異性」だったのだろう。

たった一回、しかも未遂に終わったとはいえ、父親から性加害を受けたことがここまで精神を傷つけるのだということを正面から描いている点が佳作。これからは出て来るかも知れないが、少なくとも自分は初めて読んだ。

表紙に「1」と記されているが、まえがきには「一冊完結」と書いてある。話はきちんと終わっているが、続きがあるなら、それはそれで読みたい。



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