鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「神作家・紫式部のありえない日々」2

2022年11月25日刊。月刊「コミックZERO-SUM」2022年6月号、8月号~12月号掲載。

冒頭でいきなり「長徳の変」が語られる。事件の経緯はおおむね大河ドラマ通りだから、史実に近かったということか。定子が落飾する場面に立ち会ったのは、ともに創作だろうけど。

左衛門(さいも)の内侍(ないし)登場。大河ドラマには(今のところ)登場していない。最初は式部の悪口を広めている先鋒だった。それは源氏物語を読んで「呪われた」から。だが実は源氏物語の同担拒否の夢女子だった。要は「沼った」のだ。

後半、赤染衛門登場。もちろん大河でおなじみ。もっとも大河とはキャラが違うが、これはこれでなるほどという感じ。

とにかく、少しだけでも状況がわかるから面白くてたまらない。一年前に本書を読んでも、この面白さはわからなかっただろう。そもそも、読もうと思わなかっただろう。「世界が広がる」とはこういうことなのだ。



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