2024年7月18日刊。
息詰まる接戦。前巻の感想で
お花茶屋の強みは、とにかく膨大な練習試合を積んで来たこと。そういう経験が生きるような試合展開だとよかったが、ここまで淡々と進んだ印象だ。
と書いたが、経験の生んだトリックプレーで8回裏に先制点を取った。が、9回表、久保が逆転ツーラン。しかしお茶はその裏同点として試合は延長へ。その後両チームはエースが登板するも、乱打戦となり、10回に4点を取り合って11回へ。11回表、半田の好走塁で勝ち越し点。その裏、谷口の近藤への指示は、「空振りだけを狙え、理想は三振みっつ。一球もバットに当てさせずに甲子園行きを決めろ!」
疲れの出ている選手の中、一人溌溂としている近藤。その上、谷口の指示はモチベーションを最高に上げた……というところで終わり。もう、このあとは余計な波乱なく、ピシャリと押さえて甲子園行きを決めてほしい。が、半田が足を引きずっているのが気になる。墨高ははたして甲子園に行かれるのか。