16巻は2015年10月3日刊、17巻は2015年12月28日刊、18巻は2016年3月4日刊、19巻は2016年4月4日刊、20巻は2016年6月3日刊、21巻は2016年7月4日刊。きっちり年5冊刊行のペースを守ってきたが、最終三巻は少し発売ペースを早めている。
16巻では殺せんせーの過去が明らかに。勝手に人体実験を行なわれ、超生物へ変えられてしまったが、元は人間の男性だった。どのような経歴を持っていたとしても、意識を保ったまま、ここまで見た目と能力が変ってしまうと、普通なら発狂するのではないか。しかし明るく、気高くすらあった。ここはまあギャグ漫画の真骨頂ということだろう。
月を爆破したのは殺せんせーではなかった。誰かが殺しても殺さなくても、来年の3月には寿命が来ることもわかった。事情を知った生徒は、もう殺すのはやめよう派と、殺すことこそ殺せんせーに報いる道派とに分かれ、争うことになる……
これまでとは一線を画し、SFサスペンスが色濃く出て来た終盤の展開だったが、指定のつながりと生徒の(心の)成長という柱は最後まで変わらず。殺せんせーの死ぬシーンはちょっと泣けて来た。
渚が教師になって、歴史を繰り返すラストがいい。