鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「彼女はろくろ首」1

2015年8月7日刊。「別冊少年マガジン」連載作品(2015年4月号~2017年1月号)。

鹿井なつきと宮間一樹(いつき)はマンションの隣同士に住む仲良し。ともに高校一年生で、同じ高校で同じクラス。クラスメートの中には二人が付き合っていると思っている人もいるが、「付き合って」いるわけではない。ただし、少なくともなつきは一樹のことを好き。そしてそれは周囲に駄々洩れだが、一樹はわかっているのか、どうなのか……

という、若い二人の初々しい相聞ストーリー。同様の設定の作品は数多そうだが、パッと思い浮かぶものがない。「からかい上手の高木さん」も似ているが少し違う。

ほかの作品と大きく違うのは、なつきがろくろ首であること。どうしてそうなのかの説明は皆無。周囲も、異形の者という扱いではなく、単なる「そういう人」と扱っており、ごく自然に溶け込んでいるのだが。

鍵を失くした一樹がなつきの家へ入れてもらい、何かが起きそうなところで一巻は終わり。



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