鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「顔のない同級生」

  • 曽祢まさこ「顔のない同級生」(夢幻燈コミックス)

顔のない同級生 (夢幻燈コミックス)

顔のない同級生 (夢幻燈コミックス)

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2013年5月30日刊。全55ページ。

存在感が薄い人はいる。学生時代の同級生で、特に親しくなくても、顔や名前を決して忘れない人もいれば、「そういえばそんな人いたね」なってしまう人もいる。ただ、作中の「同級生」は少々常軌を逸している。

今の今まで一緒にいたのに、別れた瞬間に顔を忘れるとか、人ごみの中では向こうから声をかけてくれないとこちらからはわからない、となると普通ではないが、特にその謎が解明されることはなく、「相応しい仕事を見つけました」で終わりなのは少々物足りない。ただ、「人は誰でも輝ける場がある」と受け取れる終わり方ではある。



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