鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「あしたのジョーに憧れて」1

2015年6月17日刊。

川三番地ちばてつやの弟だと思い込んでいたため、最初はびっくりした(川三番地とよくペアを組んでいる原作者の七三太朗と混同していた)。

アシスタント生活について描いた作品の中では、最も真面目に「漫画家入門」している。プロのテクニックを惜しげもなく披露し、それを身に着けるべくどのような努力をしているかを描いているのである。ちばプロのレベルの高さが窺える。

しかし、これだけ苦労して育てても、デビューが決まれば出て行かなければいけないというのはお互いに損な気がする。アシスタントはプロ漫画家への登竜門ではなく、アシスタントという専門職、ではいけないのか? と思う(そういう人も多いのだろうが)。

人間関係についてはほとんど描かれない。たとえば親切に主人公に指導してくれる、三ヵ月先輩の女性アシスタントと恋仲になったりはしない(第一巻の範囲では)。ちばてつやが人格者であるのはわかるが。