鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話」1

2019年10月9日刊。月刊少年シリウス連載作品(2019年5月号~連載中)。

桜大門統悟は真面目な風紀委員。毎朝校門で生徒の服装チェックをしている。いつもひっかかるのは小日向微笑(ぽえむ)。彼女は髪を染め、スカートを短くし、自身は校則に違反していないと主張するものの、桜大門は不適切と叱責するのみ。反発する二人だが、口を利いてみると意外に話が合い……

という王道パターンから始まるツンデレ・いちゃこら物語。桜大門の姿勢は一貫して変わらないが、小日向の方が反発したり、ちょっと惹かれたり、惹かれていることに照れたり、友人に気持ちがバレそうになってごまかしたりと忙しい。二人はさっそく名字ではなく名前で呼び合うようになるが、1巻の時点では、小日向は自分の気持ちに気づいていない(認めていない)ようだ。

惹かれ合っているけれど、当人にその自覚がない、という点では、「高木さん」や「佐伯さん」の同列に並べられる。反発しているけど実は、というのはよくある話のような気もするが、思い浮かぶものがない。

作中では彼らが中学生か高校生か明言されていないが、タイトルにJKと入っているから高校生なのだろう。高校生なら、門限5時を主張する桜大門は変だし、暗くなったら危ないから送っていく、というのも失礼であり時代錯誤でもある。そもそも高校生なら、部活に熱心なところは深夜まで活動をしていることもあるだろうから、夕方に門を閉鎖するのは変だ。表向きは門を閉めても、生徒が出入りできる隙間があるなら別だが。

一気呵成に読んでしまった。病みつきになりそう。



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