鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「くらしのITマンガ」

  • 市田「くらしのITマンガ」

2019年10月12日刊。「酒場の女」(2023-03-14)を読んで絵柄に魅了されたため、他作品も読んでみようと思った。

IT用語の説明を漫画で試みたものだが、もちろん内容はギャグである。取り上げられた用語は、作者自身が選んだものか、編集部などから示唆されたのかわからないが、どういう理由で選ばれたのかは気になる。IT業界にいる私でも聞いたことのない言葉がいくつかあったからだ。もっと馴染みの深い、かつ、たいていの人は意味がわかっていないだろうと思われる言葉はいくらでもあるだろうと思うのだが。元の言葉を知らないと漫画化されたものがどういう崩し方をしているのかがわからず、面白みが半減するので。



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「訳アリ心霊マンション」1

  • ネブクロ「訳アリ心霊マンション」1(新潮社)

2022年10月7日刊。

巻末の「電子書籍特典」のページが広告として掲載されており、それを読んで買う気になった。

東雲薫(しののめ・かおり)は一念発起して中古マンションを購入。これからは家賃収入で暮らしていけると思いきや、部屋に人が入らない。幽霊が出るため、嫌がって誰も入居しないのだ。中古とはいえ、薫が買えたワケである。

人間が入らないならオバケでもいいと、オバケを探しては強引に勧誘して住まわせてしまうという物語。怖いはずのオバケや幽霊が、薫の強引な主張にタジタジとなるところや、オバケの悩み相談に乗り、解決してあげるところ、そして(恐らくかつてのバイト三昧の生活から)彼らに向いたアルバイトを紹介してあげるところなどが面白い。

第二話で屋上の端っこに颯爽と立つ姿はカッコ良かった。

このまま一人一人、部屋(15室)が全部埋まるまで繰り返してくれたらよかったと思うが、途中で「祓い屋」日下部ツヅミが登場し、話が変わってきた。オバケを集めて自分のマンションに住まわせたい薫と、オバケをこの世から消したいツヅミとの対立・バトル、また二人揃って異変に巻き込まれたりするが、その間入居者探しは停滞中。



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「怪しい壺買ったら、中から美少女が出てきた話。」3(新刊)

  • 根田啓史「怪しい壺買ったら、中から美少女が出てきた話。」3(ナンバーナイン

2023年3月17日刊。

2巻で姪っ子が出て来たが、出て来ただけですぐいなくなってしまったため、存在を忘れていた。

その姪が、おじさんに彼女ができた、良かったね! と無邪気にはしゃぎ、たかしが全力で否定し、アーヤが「彼女だ」と言ってもらえなかったことで拗ねる、というのがちょっとかわいかった。



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「今日のさんぽんた」6(新刊)

2023年3月10日刊。発売日に即購入。

今回はりえ子が大学生になってからの話が多い。だが、そのすべては一回生(一年生)のものだ。一年生が終わっても進級できず、留年したはずだが、その後どうなったのか、気になっているのだが。

「一回戦負け同盟」がおかしかった。



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「キャプテン2」8(新刊)

2023年3月17日刊。

川北高校には、ミート打法に切り替えた途端に打線がつながるようになり、結局コールド勝ちをおさめる。

次の相手は、エース佐野の率いる東実。墨谷は松川との投げ合いとなり、両チームともゼロ行進を続けるが……

以前の失敗を生かし、トーナメントが始まってから練習を一切やめた。そのため選手は休養十分で身体は切れ、しかも「野球をやりたくてたまらない」状況になり、それが試合で好結果を生んでいる。これはとてもいい話の運びだ。

一方、イガラシが140球も投げたり、谷口が松川に「この試合はお前ひとりで投げろ」と言ったりするのは、令和の基準ではいただけない。一流投手が四人もいるのだ。もう少し負担にならない投手リレーを考えてもらいたい。

オリジナルの「キャプテン」では、意外に印象に残る好敵手がいない。同じ相手とあまり何度も当たっていないせいもあるが、敵チームで唯一名前を憶えているのは、青葉の佐野と江田川の井口だ。井口は墨高に入って来たから、あとは佐野だけということになる。佐野も、青葉のエースだった時はブイブイ言っていたが、高校生になってからは小さい身体でかなり苦労したようだ。その点は谷口や丸井、イガラシに共通する。井口や近藤にはわからない悩みだ。そして、本巻では丸井をライバル視していることもわかった。それはそうだ。中学時代から全国大会への道をことごとく墨谷によって阻まれたのだから。丸井は同い年のキャプテンということで意識しているのだろう。

しかし、最後に負けるのがライバルの宿命とはいえ、佐野はあまり「見せ場」がない。最初にすごい速球を投げて周囲を唖然とさせておいて、最後は墨谷に打ち込まれるのである。本作では、是非とも佐野に見せ場を作ってあげてほしいなあ。もう今からじゃ無理かなあ。



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「からかい上手の高木さん」19(新刊)

2023年3月10日刊。

高木さんと西方が、ついに結婚した!

もちろん高校生の彼らが結婚したわけではなく、いきなり成人編に富んで、籍を入れた話になった。二人がそうなることはわかっているんだけど、そこを描くのかと驚いた。

あれ? 高木さんと西方の「名前」ってなんだっけ。これまで出て来た?

で、高校生編、だんだん生々しい話が増えて(抱き合うとかキスとか)、それはどうなんだろうと思っていたが、結婚する話まで堂々と出すのなら、まあ、何でもアリだな。



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「幸せカナコの殺し屋生活」7(新刊)

2023年3月8日刊。

カナコはついに桜井を好きであることに自覚的になり……。カタコの照れっぷりに作者らしさが窺われる。

ただ、初期の爆発的な面白さがなくなってきたような気がするのも事実。1巻を読み返してみたら、やはり滅茶苦茶面白い。次の展開に期待。



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