鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

仲間由紀恵の顔がちらつく「顔 FACE」

横山秀夫「顔 FACE」(徳間文庫) 以前見たドラマの原作。ドラマを見たときは原作を読んでみようとは思わなかったのだが、ふと書店で見かけて目が吸い付いてしまったため、購入することに。小説は連作短編の全5話であり、ドラマは11話だから、ドラマ版ではか…

プロの作家を目指す人に「売れる作家の全技術」

大沢在昌「売れる作家の全技術」(角川書店) 単行本を買うのは珍しい。買うつもりはなかったのだが、平積みになって目に付いたため、手に取って前書きを読んだところ、続きが読みたくなって衝動買い。昔から文章読本の類はたくさんあって、昨今では作家を目…

設定の勝利「堀アンナの事件簿」

鯨統一郎、「堀アンナの事件簿」(PHP文芸文庫) やはり鯨統一郎は読むべきだと再認識し、新刊を入手。これは玉石混交の石の方か。いや、鯨統一郎節が炸裂するバカミス、と考えれば、それなりの内容でもある。探偵事務所に勤める堀アンナが、当初はアルバイ…

設定の勝利「山内一豊の妻の推理帖」

鯨統一郎、「山内一豊の妻の推理帖」(光文社文庫) 最近は、なるべく本は買わないようにしよう、と思っていたのだが、題名にやられた。鯨統一郎の作品は玉石混交のきらいがあるが、本作は珠玉の作品だ。戦場で目覚ましい活躍をしたわけでは必ずしもないのに…

ミステリーは面白い「大きな森の小さな密室」

小林泰三、「大きな森の小さな密室」(創元推理文庫) 最近は本を読む時間を確保するのも難しく、以前より読書量が落ちた。それでも面白そうな本を以前と同じペースで買っていると、当然、読めない本が増える。そもそも豪邸に住んでいるわけではなく、本を置…