鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

小説

「バスカビル家の犬」

ドイル原作、大沢在昌翻案「バスカビル家の犬」(講談社文庫) バスカビル家の犬 (講談社文庫)作者:大沢 在昌講談社Amazon2004年8月15日刊。本書は、痛快 世界の冒険文学24「バスカビル家の犬」(1999年、講談社)をもとに、再編集したソフトカバー版「大沢…

「終幕のない殺人」

内田康夫「終幕のない殺人」(講談社文庫) 終幕のない殺人 (講談社文庫)作者:内田 康夫講談社Amazon1987年7月、祥伝社刊。1991年2月、加筆訂正の上祥伝社文庫刊。1997年7月15日講談社文庫刊。私が読んだのは講談社文庫版で、紙の本。内田康夫は名前は覚えが…

「黒笑小説」

東野圭吾「黒笑小説」(集英社) 黒笑小説作者:東野 圭吾集英社Amazon2005年4月30日刊。東野圭吾は好きな作家で、一時期は著書を読み漁ったものだ。中でも「×笑小説」というタイトルの毒のあるユーモア短編集が大好きだったが、久々に読み返してみて、面白い…

「公開処刑人 森のくまさん ―お嬢さん、お逃げなさい―」

堀内公太郎「公開処刑人 森のくまさん ―お嬢さん、お逃げなさい―」(宝島社文庫) 公開処刑人 森のくまさん ―お嬢さん、お逃げなさい― (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)作者:堀内 公太郎宝島社Amazon2014年7月4日刊(恐らく文庫書き下ろし)。「公開処…

「殺し屋、続けてます。」

石持浅海「殺し屋、続けてます。」(文春文庫) 殺し屋、続けてます。 殺し屋が解く日常の謎 (文春文庫)作者:石持 浅海文藝春秋Amazon単行本は2019年10月刊、文庫本は2021年11月9日刊、連作短編集。七編所収。「オール読物」掲載作品。「殺し屋、やってます…

「殺し屋、やってます。」

石持浅海「殺し屋、やってます。」(文春文庫) 殺し屋、やってます。 (文春文庫)作者:石持 浅海文藝春秋Amazon単行本は2017年1月刊、文庫本は2020年1月4日刊、連作短編集。七編所収。「オール読物」掲載作品。紙の本は買わないことにしているが、本屋へ行っ…

「初恋さがし」

真梨幸子「初恋さがし」(新潮社) 初恋さがし作者:幸子, 真梨新潮社Amazon2019年5月20日刊。連作短編集。全七話。一話から六話までは小説新潮2013年~2019年に掲載、最終話は書きおろし。連作短編集というより、すべてがつながった長編とも取れる。いつもの…

「弁護士探偵物語」

法坂一広「弁護士探偵物語 天使の分け前」(宝島社) 弁護士探偵物語 天使の分け前 (『このミス』大賞シリーズ)作者:法坂 一広宝島社Amazon2012年1月24日刊。第10回「このミステリーがすごい!」大賞作品。弁護士が殺人事件に巻き込まれ、自力で真犯人にたど…

「ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで」

真梨幸子「ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで」(幻冬舎) ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで作者:真梨 幸子幻冬舎Amazon2018年1月25日刊。連作短編集。全八話。万両百貨店の外商部が舞台で、さまざまな顧客とのやりとりがそれぞれのエピソードにま…

「矢上教授の十二支考」

森谷明子「矢上教授の十二支考」(祥伝社) 矢上教授の「十二支考」作者:森谷 明子祥伝社Amazon2018年8月20日刊。エピローグも一話とカウントして全九話の連作短編集。とはいえ、毎回必ず事件が起き、謎が解けるというわけではなく、とても短い話もあり、面…

「老人と海」

ヘミングウエイ、小川高義「老人と海」(光文社古典新訳文庫) 老人と海 (光文社古典新訳文庫)作者:ヘミングウェイ光文社Amazon2014年9月5日刊。本作は高校生の時に福田恆存訳で読んだことがある。その時は正直退屈な話だと思い、短い話なのに読み通すのに何…

「透明人間の納屋」

島田荘司「透明人間の納屋」(講談社) 透明人間の納屋 (ミステリーランド)作者:島田 荘司講談社Amazon2003年7月31日刊。書き下ろし。「ミステリーランド」第一回配本。物語は「ヨウちゃん」の一人称で語られる。ヨウちゃんは9歳、母子家庭で兄弟はいない。…

「人生相談。」

真梨幸子「人生相談。」(講談社) 人生相談。作者:真梨 幸子講談社Amazon2014年4月14日刊。「小説現代」2013年5月号~2014年1月号掲載、単行本化にあたり大幅に加筆修正。九つの人生相談が掲示され、うち八つに回答が示されている。それを軸に展開される長…

「公開処刑人 森のくまさん」

堀内公太郎「公開処刑人 森のくまさん」(宝島社文庫) 公開処刑人 森のくまさん (宝島社文庫)作者:堀内公太郎宝島社Amazon文庫本は2012年8月18日刊。栞の代わりに、2012年7月20日付の特急券が挟んであるから、実際には7月に発売されていたのだろう。出張の…

「いつの空にも星が出ていた」

佐藤多佳子「いつの空にも星が出ていた」(講談社) いつの空にも星が出ていた作者:佐藤 多佳子講談社Amazon単行本は2020年10月27日刊。短編集。「レフトスタンド」「パレード」「ストラックアウト」「ダブルヘッダー」所収。作者は初めて聞く名前。タイトル…

「博士の愛した数式」

小川洋子「博士の愛した数式」(新潮文庫) 博士の愛した数式(新潮文庫)作者:小川洋子新潮社Amazon単行本は2003年8月29日刊。江夏の背番号が完全数だったかどうか確かめようと本書を開いたのだが、やめられなくなった。結局、最初から最後まで読んでしまっ…

「さまよえる脳髄」

逢坂剛「さまよえる脳髄」(新潮社) さまよえる脳髄 (新潮ミステリー倶楽部)作者:逢坂 剛新潮社Amazon1988年10月25日刊。20年くらい前、逢坂剛の小説を読み漁っていた頃、本作も読んだはずだが、全く覚えがなかった。だからこそ、サスペンスフルで最後まで…

「最後の一球」

島田荘司「最後の一球」(原書房) 最後の一球作者:島田 荘司原書房Amazon2006年11月28日刊。実に読み応えのある作品だった。このような感慨は、小説でなければ味わえない。名探偵・御手洗潔シリーズの一冊。が、本作においては御手洗はそのキャラクター性を…

「箱庭図書館」

乙一「箱庭図書館」(集英社) 箱庭図書館作者:乙一集英社Amazon2011年3月20日刊。短編集。「小説家の作り方」「コンビニ日和!」「青春絶縁体」「ワンダーランド」「王国の旗」「ホワイト・ステップ」収録。すべて東京の文善寺町という町が舞台になっている…

「5分後に意外な結末」

桃戸ハル 編・著「5分後に意外な結末 ベスト・セレクション」(講談社文庫) 5分後に意外な結末 ベスト・セレクション (講談社文庫)作者:桃戸 ハル講談社Amazonショート・ショート集。大半が桃戸ハルの作品だが、それ以外の人の作品もある。中にはサキや太宰…

「夏の休暇」

海老沢泰久「夏の休暇」(朝日新聞社) 夏の休暇作者:海老沢 泰久朝日新聞社Amazon1989年8月30日刊。短編集、13編所収。初出は1983年~1988年。すべて恋愛小説。「柔らかい孤独」ではスポーツ用品店に勤める登場人物がプロ野球選手とやりとりするシーンがち…

「グリムのむかしばなし」(全2巻)

ワンダ・ガアグ編・絵、松岡享子訳「グリムのむかしばなし」I、II(のら書店) グリムのむかしばなしIのら書店AmazonグリムのむかしばなしIIのら書店AmazonIは2017年7月5日、IIは2017年11月10日刊。Iには「ヘンゼルとグレーテル」「ねことねずみがいっしょに…

「サルビアの記憶」

海老沢泰久「サルビアの記憶」(文藝春秋) サルビアの記憶作者:海老沢 泰久文藝春秋Amazon2006年11月15日刊。短編集。すべて恋愛譚ばかりでスポーツをテーマにしたものが一遍もない。いささか驚いた。海老沢泰久の恋愛小説はこれまで何度も読んだことはあっ…

「オーケイ。」

海老沢泰久「オーケイ。」(文藝春秋) オーケイ。作者:海老沢 泰久文藝春秋Amazon2000年2月10日刊。短編集。「オーケイ。」「厳格なゴルフ」「走る理由」「セカンド・ゴロ」「岐路」「二百万ナッソー」の六編収録。「オーケイ。」「厳格なゴルフ」はゴルフ…

「変な絵」

雨穴「変な絵」(双葉社) 変な絵作者:雨穴双葉社Amazon2022年10月20日。サスペンスミステリー。「変な家」と装丁が似ているが、出版社は別。絵が謎を解く手がかりになっている、と言っても間違いではないが、叙述トリックもある。うっかりしたことは書けな…

「変な家」

雨穴「変な家」(飛鳥新社) 変な家作者:雨穴飛鳥新社Amazon2021年7月27日。サスペンスミステリー。ここのところ携帯にさかんに宣伝が流れて来るのは、本作を原作とする漫画作品。アプリで少し読むと面白そうだが、当然のことながらサンプルで読めるのはわず…

「長い長いお医者さんの話」

チャペック、中野好夫訳、「長い長いお医者さんの話」(岩波少年文庫) 長い長いお医者さんの話 (岩波少年文庫)作者:カレル チャペック岩波書店Amazon短編九編所収。子どもの頃に読んで面白いと思い、のちに岩波少年文庫版を買って持っているが、過日、図書…

「おどろき箱」2(完結)

阿刀田高「おどろき箱2」(幻冬舎) おどろき箱2 (幻冬舎文庫)作者:阿刀田高幻冬舎Amazon単行本は2004年8月25日。連作短編七編。おどろき箱とはいったい何なのか、一応最終話で明かされる。これまで父と母のことはチラリと描かれ、主人公はどちらも好きなよ…

「おどろき箱」

阿刀田高「おどろき箱1」(幻冬舎) おどろき箱〈1〉作者:阿刀田 高幻冬舎Amazon単行本は2004年7月25日。連作短編八編。阿刀田高は大好きで、入手できる本はすべて買い集めていた時期がある。いつしか読まなくなってしまったが。2003年は68歳、まだ老け込む…

「マンボウ最後の名推理」

北杜夫「マンボウ最後の名推理」(青春出版社) マンボウ最後の名推理 (実業之日本社文庫)作者:北杜夫実業之日本社Amazon単行本は2003年2月10日刊。短編三作。「にっぽん丸殺人事件」および「梅干し殺人事件」には北杜夫という自称・名探偵が登場し、事件の…