鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

小説

「シャーロック・ホームズの蒐集」

北原尚彦「シャーロック・ホームズの蒐集」(創元推理文庫) シャーロック・ホームズの蒐集 (創元推理文庫)作者:北原 尚彦東京創元社Amazon北原尚彦が自身もパスティーシュを書いているというので、購入してみた。まあ、面白いことは面白い。なんにしても、…

「ビブリア古書堂の事件手帖」

三上延「ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~」(メディアワークス文庫) ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ (メディアワークス文庫)作者:三上 延KADOKAWAAmazon栞子が娘の扉子に語って聞かせるという体の物語で、扉子…

「博士の愛した数式」

小川洋子「博士の愛した数式」(新潮文庫) 博士の愛した数式(新潮文庫)作者:小川洋子新潮社Amazon昨日、映画のことを思い出していたら猛烈に原作が読み返したくなり、kindleで購入して読み始めた。面白い。素晴らしい。これはとてもよくできた小説であり…

「意味がわかるとゾクゾクする超短編小説 54字の物語」

氏田雄介「意味がわかるとゾクゾクする超短編小説 54字の物語」(イラスト:佐藤おどり) 意味がわかるとゾクゾクする超短編小説 54字の物語作者:氏田 雄介PHP研究所Amazon一時期、54文字専用の原稿用紙を使い、物語を作ってSNSに投稿するのが流行っていたこ…

「シャーロック・ホームズの冒険」

ドイル、石田文子訳「シャーロック・ホームズの冒険」(角川文庫) シャーロック・ホームズの冒険 新訳版 シャーロック・ホームズ (角川文庫)作者:コナン・ドイル,石田 文子KADOKAWAAmazon角川文庫のホームズシリーズで、本作のみ石田文子の訳である(ほかは…

「スパイ王者」

ドイル、山中峯太郎訳「スパイ王者」(底本:ポプラ社、発行:くぇい兄弟社) スパイ王者 名探偵ホームズ全集 (山中峯太郎ホームズ)作者:コナン・ドイルくぇい兄弟社Amazonドイルの訳本をずっと検索していたら、山中峯太郎版が電子化されているのに気付いた…

「シャーロック・ホームズの冒険」

ドイル、深町眞理子訳「シャーロック・ホームズの冒険」(創元推理文庫) シャーロック・ホームズの冒険 【新訳版】 シャーロック・ホームズ・シリーズ (創元推理文庫)作者:アーサー・コナン・ドイル東京創元社Amazon深町訳を購入し、読み始めてしまったため…

「緋色の研究」(サンプル)

ドイル、深町眞理子訳「緋色の研究」(サンプル) 11月26日に書いたように、「緋色の研究」は深町訳が読めず、駒月訳で読んだ。その後Amazonからの返金処理も滞りなく済み、ふとサイトを見ると再購入できるようになっている*1。もちろん再購入して読めなけれ…

「四人の署名」

ドイル、深町眞理子訳「四人の署名(新訳版)」(創元推理文庫) ホームズもの第二弾。ようやく深町訳で読める(というほど深町に固執していたわけではないが)。七パーセント溶液で幕を開け、七パーセント溶液で幕を締める物語である。無聊をかこっていたワ…

「小公子」

バーネット、菊池寛訳「小公子」(小學生全集) 昭和2年発行の小学生全集(興文社刊)のスキャン版。こういうものがネットで読めるのは素晴らしい時代になったものだ。さて、過日「小公子」を読んだ際に、セドリックがアメリカを発つ前に、靴磨きのディック…

「緋色の研究」

ドイル、駒月雅子訳「緋色の研究 新訳版」(角川文庫) この本を読み始めるまでには紆余曲折あった。先日、子供向けのホームズものを読んで、普通に訳されたものをちゃんと読んでみたいという欲がわいたが、はて、だれが訳したものにしようか。昔懐かしの延…

「小公子」

バーネット、奈街三郎訳「小公子」(少年少女世界の文学) 子供の頃に読んだことがあったが、どんな話かすっかり忘れていた。実に面白かった。セドリックは母親と二人、アメリカつましく暮らしている、親切で心優しい少年。ある日、絶縁していたはずの祖父か…

「少年少女世界の文学 名探偵ホームズ」

ドイル、梶竜雄訳「名探偵ホームズ」(少年少女世界の文学) 「あしながおじさん」があまり面白くなかったため、次は確実に面白いと思える作品を読もうと思い、ホームズものにしてみた。ホームズものは、もちろんよーーーーく知っており、どんな風に訳されて…

「あしながおじさん」

ウェブスター、森いたる訳「あしながおじさん」(少年少女世界の文学) たまたま知人と「あしながおじさん」の話題になり、タイトルと、おおよその話(貧しい少女がある篤志家の援助により上級学校へ進むことができるが、その篤志家は匿名だったため、彼女は…

「アイネクライネナハトムジーク」

伊坂幸太郎「アイネクライネナハトムジーク」 映画の感想がまだ書けていないのだが、映画を見て原作の小説があると知り、興味を持って購入した。実は、映画がイマイチだったけど、原作はきっと面白いんじゃないかと期待したのだ。それで、率直に言うと、映画…

映画の詳しい解説本「超高速! 参勤交代」

土橋章宏「超高速! 参勤交代」(講談社文庫) 小説が原作でそれを映画化したのではなく、もともとは脚本で、それを同じ作者が小説化したのが本書である。映画は面白かったけれどモヤモヤするところがあったため、読んでみようと思って買ってきた。別ブログ…

まあ面白いのだが……「嘘から病」

花岡美紀「嘘から病」(心底ブックス) 嘘から病作者: 花岡美紀出版社/メーカー: 心底ブックス発売日: 2014/11/15メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る前回、「お気に召すまま」が気に入ったため、同じ作者の別作品を購入してみた。まあ、面…

掘り出し物発見「お気に召すまま」

花岡美紀「お気に召すまま」(心底ブックス) お気に召すまま作者: 花岡美紀出版社/メーカー: 心底ブックス発売日: 2015/01/28メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見るAmazonで特価で販売していたため、聞いたことのない作家だったが、興味を持…

「思い出のマーニー」

ジョーン・G・ロビンソン、高見浩訳、「思い出のマーニー」(When Marnie Was There)新潮文庫 映画を観て感動したため、原作に興味を持ち、購入。複数の出版社から出版されているが、新潮文庫で出ている場合はそれを最優先させるマイ・ルールがあるため、高…

「幽霊が返した借金」

翔田寛、「幽霊が返した借金」(PHP文芸文庫) 初めて見る作者名だが、本を手に取って読みやすそうなので入手。実際読みやすく、面白かった。時代劇ミステリー。副題が「おでん屋こはる事件帖」となっている通り、江戸のおでん屋で働く「こはる」という女が…

「探偵が腕貫を外すとき 腕貫探偵、巡回中」

西澤保彦、「探偵が腕貫を外すとき 腕貫探偵、巡回中」(実業之日本社) 西澤保彦の作品は多過ぎて、とてもそのすべては追い切れないが、腕貫探偵シリーズは必ず読むことにしている。 いわゆる安楽椅子探偵もののミステリー 短編集(シリーズの中には長編も…

いわさきちひろの遺作「赤い蝋燭と人魚」

小川未明作、いわさきちひろ絵、「赤い蝋燭と人魚」(童心社) 1975年刊。既に小川未明は故人だったが、いわさきちひろのイラストで新たに絵本が作成されることになった。が……その作成途中でいわさきちひろが亡くなり、本作には完成された絵だけでなく、ラフ…

「マンボウ最後の名推理」

北杜夫、「マンボウ最後の名推理」(実業之日本社文庫) 晩年の作品なので、あまり期待しないで購入したのだが、変な言い方だが、案外面白かった。単行本は2003年1月刊。短編が三編収録されているが、うち一編は1992年か1993年に書いたもの。他の二遍も同時…

「わらしべ長者」

木下順二、「わらしべ長者」(岩波少年文庫) 対象年齢は小学校5〜6年生となっているが、小学生にはちょっと厳しいのではないか。いや、どうだろう。自分が小学生の時にはこのくらい読んでいたのかな……?木下順二の著書をこうして平成の世に読めるということ…

「日本のこわい話」

須知徳平(編著)、「民話と伝説 呪いの巻物3 日本のこわい話」(偕成社) 対象年齢は小学校中学年以上となっており、文字も大きく文章も短めなのでさくさく読める。紹介されている話は、大半はどこかで聞いたことのある話だが、ストーリーの展開や結末をき…

「日本のおばけ話」

神戸淳吉(編著)、「民話と伝説 呪いの巻物1 日本のおばけ話」(偕成社) Enjoy Simple Englishの中のJapanese Folkloreに出て来る話、シチュエーションはなんとなく知っていても結局どういう話か知らないものが多いため、借りてみた。雪女の話は「雪むすめ…

「FOR RENT ―空室あり―」

森谷明子「FOR RENT ―空室あり―」(幻冬舎文庫 も-15-1) 衝動買いはなるべくしないようにしているのだが、目についてしまい、どうしても読みたくなって買ってきてしまった。作者も全く覚えがない人なのに……最初に大きな謎が提示されて、主人公がそれを解こ…

映画の余韻に浸る「清須会議」

三谷幸喜「清須会議」(幻冬舎文庫 み1-5) 映画はオリジナル脚本家と思っていたが、それに先立つ小説があったようだ。三谷氏が「小説と映画はアプローチを変えているので、両方楽しめます」と言っていたため、試しにと買って読んでみた。滝川一益を待ってい…

ブンガク的でよくわからなかった「乳と卵」

川上未映子、「乳と卵」(文春文庫) 乳と卵(らん) (文春文庫)作者: 川上未映子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/09/03メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 50回この商品を含むブログ (68件) を見る川上未映子の作品は芥川賞を取った時から気になってい…

映画より破壊的

東直己、「バーにかかってきた電話」(ハヤカワ文庫) 映画「探偵はBARにいる」を観て原作を読んでみる。主人公は原作よりハチャメチャでちょっと危ない。面白かったけど、このシリーズを今後も読み続けるかは微妙。次の映画を観たらまた読むかも。バーにか…