鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで」

2018年1月25日刊。

連作短編集。全八話。万両百貨店の外商部が舞台で、さまざまな顧客とのやりとりがそれぞれのエピソードにまとめられている。

イヤミス」との紹介もあったが、ミステリーではないし、別にイヤでもない。ちょっと厭らしい人物は出て来るが。

著者にしては珍しい、ユーモラスな筆致である。後半、大塚佐恵子の人間性がだんだんわかってくるに従って、ぐんぐん面白くなる。彼女も人間なのだ。苦悩もするのだ。



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