鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「修羅の刻」7~10

七巻は1997年6月13日刊、八巻は1997年9月13日刊、九巻は1997年11月14日、拾巻は1998年2月13日刊。「月刊少年マガジン」1997年1月号~12月号掲載。

陸奥鬼一と静登場。主役は源九郎義経武蔵坊弁慶義経は人を見る目に長けているが武術は得意ではなく、五条大橋で弁慶と大立ち回りを演じたのは陸奥の者だった。

寛永御前試合編」(伍、六巻)では陸奥を名乗る女が登場したが、本作では正真正銘、陸奥の血を引く女が登場。ただし陸奥を名乗るわけではなく、そこいら辺の男よりははるかに強そうだが、無双するシーンがあるわけではない。

またこれまで陸奥の者は死ななかった。「宮本武蔵編」の八雲も、「風雲幕末編」の出海も、「寛永御前試合編」の天斗も。「アメリカ西部編」の雷のように戦いの中で死んだ者はいたが、本作では自ら首を斬る衝撃のラストとなる。

作者も思い入れがあるのだろう、四巻にわたるこれまでの最長のエピソードとなった。

ただ、小さなエピソードをつなぎあわせただけのような印象で、つなぎ目を説明する文章が長く、今ひとつのめり込めなかった。



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