鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「ペンションライフ・ヴァンパイア」1(新刊)

田口囁一「ペンションライフ・ヴァンパイア」1(ジャンプコミックス) ペンションライフ・ヴァンパイア 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者:田口囁一集英社Amazon2023年7月4日刊。吸血鬼、狼男、人魚といった人外のもの(本作では「カタラレ」と称される)と…

「フラジャイル」3

原作・草水敏、漫画・恵三朗「フラジャイル」3(アフタヌーンコミックス) フラジャイル(3) (アフタヌーンコミックス)作者:恵三朗,草水敏講談社Amazon2015年7月23日刊。製薬会社が仕掛けて来る話。続きもので、結論は4巻へ持ち越し。この分野の知識がまる…

「あのアイドルがなぜヌードに」

宝泉薫「あのアイドルがなぜヌードに」(文藝春秋) 永久保存版・煌めく昭和 あのアイドルがなぜヌードに (文春e-book)作者:宝泉薫・編著文藝春秋Amazon2018年2月26日刊。2001年に宝島社から刊行された「アイドルが脱いだ理由」を再編集したもの。ヌードにな…

「フラジャイル」2

原作・草水敏、漫画・恵三朗「フラジャイル」2(アフタヌーンコミックス) フラジャイル(2) (アフタヌーンコミックス)作者:恵三朗,草水敏講談社Amazon2015年2月23日刊。第8話、大腸全摘をしなければならない患者に対して、必要なのは時間だ、いったん退院…

「貝原益軒の歴史夜話」

山崎光男「貝原益軒の歴史夜話」(中央公論新社) 殿、それでは戦国武将のお話をいたしましょう-貝原益軒の歴史夜話 (単行本)作者:山崎 光夫中央公論新社Amazon2020年5月25日刊。本書の成り立ちは少々面白い。原典は貝原益軒の「朝野雑載」(全15巻)。この…

「フラジャイル」1

原作・草水敏、漫画・恵三朗「フラジャイル」1(アフタヌーンコミックス) フラジャイル(1) (アフタヌーンコミックス)作者:恵三朗,草水敏講談社Amazon2014年11月21日刊。病理医を主人公にした医療漫画。岸京一郎は優秀だが性格が悪い病理医。森井久志は臨…

「厄いよ! アラクシュミ」3(新刊)(完結)

ツナミノユウ「厄いよ! アラクシュミ」3(完結) 厄いよ!アラクシュミ(3) (ヒーローズコミックス)作者:ツナミノユウヒーローズAmazon2023年6月29日刊。発売直後に購入したが、書くタイミングを逸していた。本巻が最終巻となった。ストーリーはあってな…

「人生相談。」

真梨幸子「人生相談。」(講談社) 人生相談。作者:真梨 幸子講談社Amazon2014年4月14日刊。「小説現代」2013年5月号~2014年1月号掲載、単行本化にあたり大幅に加筆修正。九つの人生相談が掲示され、うち八つに回答が示されている。それを軸に展開される長…

「キャプテン2」9(新刊)

コージィ城倉「キャプテン2」9(ジャンプコミックス) キャプテン2 9 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者:コージィ城倉,ちばあきお集英社Amazon2023年7月19日刊。前半は佐野率いる東実との試合。8巻の感想で 本作では、是非とも佐野に見せ場を作ってあげてほし…

「公開処刑人 森のくまさん」

堀内公太郎「公開処刑人 森のくまさん」(宝島社文庫) 公開処刑人 森のくまさん (宝島社文庫)作者:堀内公太郎宝島社Amazon文庫本は2012年8月18日刊。栞の代わりに、2012年7月20日付の特急券が挟んであるから、実際には7月に発売されていたのだろう。出張の…

「二人のゼロジバ」(全2巻)

裸村「二人のゼロジバ」1、2(講談社) 二人のゼロジバ(1) (マンガボックスコミックス)作者:裸村講談社Amazon二人のゼロジバ(2) (マンガボックスコミックス)作者:裸村講談社Amazon1巻は2017年9月8日刊、2巻は2018年7月9日刊。「穴殺人」と同じく、マン…

「いつの空にも星が出ていた」

佐藤多佳子「いつの空にも星が出ていた」(講談社) いつの空にも星が出ていた作者:佐藤 多佳子講談社Amazon単行本は2020年10月27日刊。短編集。「レフトスタンド」「パレード」「ストラックアウト」「ダブルヘッダー」所収。作者は初めて聞く名前。タイトル…

「僕のむかし話」

山田久美雄「僕のむかし話 逗子~呉~集団疎開、そして敗戦の記憶」 2023年5月刊。知人の自費出版本。一般の方は入手できない(kindleあたりに置いてくれないかな……)。ひとことで言えば「よくぞ書き残してくれました」。そういうことがあったと頭で知ってい…

「リングにかけろ」の魅力

車田正美「リングにかけろ」(集英社) 「リングにかけろ」は名作中の名作だと思っている。その中で、これはうまい、と一番感心したのは、団体戦において全員無敗の完全勝利を挙げたことである。高嶺竜児は都大会の決勝で剣崎順と争うも破れ、準優勝。が、剣…

「リングにかけろ」の不思議(その3)

車田正美「リングにかけろ」(集英社) 「リングにかけろ」は名作中の名作だと思っている。一方、いったいどうなっているのか疑問が消えないところもある。三番目の疑問は、志那虎一城の右腕だ。志那虎は幼少の頃、父親の狂ったような特訓の犠牲になり、右腕…

「博士の愛した数式」

小川洋子「博士の愛した数式」(新潮文庫) 博士の愛した数式(新潮文庫)作者:小川洋子新潮社Amazon単行本は2003年8月29日刊。江夏の背番号が完全数だったかどうか確かめようと本書を開いたのだが、やめられなくなった。結局、最初から最後まで読んでしまっ…

「リングにかけろ」の不思議(その2)

車田正美「リングにかけろ」(集英社) 「リングにかけろ」は名作中の名作だと思っている。その名作ぶりについては機会を改めて語りたい。本作は細かい粗探しをし始めたらきりがないが、それでも気になることがある。それは、河井武士はなぜ孔子になったのか…