鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「あのアイドルがなぜヌードに」

  • 宝泉薫「あのアイドルがなぜヌードに」(文藝春秋

2018年2月26日刊。2001年に宝島社から刊行された「アイドルが脱いだ理由」を再編集したもの。

ヌードになったアイドル列伝だが、ちょっとしたアイドル論になっていて興味深い。天地真理に始まるかつてのアイドルは天を仰ぐ存在だったが、現在のアイドルが身近な存在である……。AKBに代表されるように、(握手券を買えば)手も握れるし、SNSにコメントすれば本人からレスが返って来たりするしな。

ところで宮沢りえの「Santa Fe」は155万部という写真集としては空前絶後の売上だったというが、本当なのだろうかと怪しんでいる。ベストセラーになった本というのは、時期が過ぎれば古本屋に流出し、安価で購入することができる。樋口可南子の「water fruit」も川島なお美の「WOMAN」もそうやって入手した。

宮沢りえが特別好きというわけではないが、あれほど話題になった写真集だから、どんなものか見てみたいという気持ちはあり、現物があったら買おうとこの30年、古本屋へ行くたびに写真集のコーナーを見るともなしに眺めているのだが、実物があったためしがない。話題だけが先行し、実売は全然たいしたことはなかったのではないか? それとも、この本の持ち主は、絶対に転売しない、生涯大切に保管すると決めた人ばかりということなのだろうか?



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