- 原作・夾竹桃、平沢下戸、作画・沢田一「戦国小町苦労譚 農耕戯画」13（アース・スターコミックス）
2023年3月10日刊。「デジタル版コミックアース☆スター」2022年9月、10月、12月～2023年2月掲載。
冒頭は感染症（赤斑瘡（あかもがさ）＝はしか）と闘う話。ウィルスの存在がわかっており教育水準の高いはずの現代でも、反ワクチンやら反マスクやらがゾロゾロ沸いて、なかなか効果的な感染対策が徹底されないのに、静子一人の指揮でこんなに鮮やかに対策が徹底されるとは思えないが、これまでの長年にわたる静子の食生活や衣服の改善などで、社会全体での抵抗力が増していたということは考えられる。
こちらはあっさり退け、新しい武器も開発したり、本田忠勝や服部半蔵を預かったりとその後も忙しいが、最終話で小谷城攻めの先鋒を仰せつかるところが興味深い。静子は、敵の想像外の爆薬で門を一瞬にして爆破することで、敵に「不安」を与える戦法を取った。案の定、妖術遣いだ、物の怪だと浅井の兵たちが騒ぎ出し、戦意は下がる一方……
