鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

新感覚レシピ漫画「きのう何食べた?」

よしながふみ「きのう何食べた?」3(講談社) きのう何食べた?(3) (モーニングコミックス)作者:よしながふみ講談社Amazon最新刊刊行。数ある料理漫画の中で異彩を放っている。#20で、司法修習生の面倒をみる話だが、ゲイで女性に興味ない主人公の筧が、…

ダムの必要性を考える

中西準子、「水の環境戦略」(岩波新書) 水の環境戦略 (岩波新書)作者:中西 準子岩波書店Amazon八ッ場ダムはどうするのが良いのか、調べているうちに下記のページを見つけた。 八ッ場ダム どうする?(中西準子のホームページ、2009/09/24) 八ッ場ダム ど…

「のだめカンタービレ」最終回!?

ついに最終回(S.Y.’s Blog、2009/10/09) ああ、いよいよ最終回なのか。単行本は現在22巻まで出ていると思うので、全部で23巻ですかね。だらだらと長く続かず良かった。来年の映画が楽しみだ。それを見終わってから漫画を読もう。(別ブログより転載/origi…

コピーが平凡で残念「アオイホノオ2」

島本和彦「アオイホノオ2」(小学館) アオイホノオ(2) (ゲッサン少年サンデーコミックス)作者:島本和彦小学館Amazonヤングサンデーが廃刊になってから消息を聞かなくなり、気づいたら2巻が出ていた。帯コピーも一応「まさかのあだち充氏と同じ雑誌での連…

呪いのシリーズの新刊

曽祢まさこ「新呪いの招待状3 黒い翼の天使達」(ぶんか社) 新呪いの招待状 (3) 黒い翼の天使達 (ぶんか社コミックス)作者:曽祢まさこぶんか社Amazon5月に出ていたが気づかなかった。たまたま検索していて既刊であることを知り、あわててネットで注文。相変…

素晴らしいピアノの森評

ここ最近「Feel in my bones」というブログで「ピアノの森」の感想や、それにまつわる話が続けて登場するが、適確で、この作品を相当に読み込んでいることが伝わってくる。単に、この作品が好きというより、基本的に読解力に優れていること、そして背景知識…

一年三か月ぶりの単行本

一色まこと、「ピアノの森 16巻」(講談社) ピアノの森(16) (モーニングコミックス)作者:一色まこと講談社Amazon待ちに待った(待たされた)16巻は明日発売。15巻が昨年の5月だから一年三カ月ぶりだ。あにゃ? Amazonでは22日発売になっていますね。講…

漫棚通信さんの解説にも泣いた「この世界の片隅に」

こうの史代、「この世界の片隅に(上)(中)(下)」(双葉社) この世界の片隅に : 上 (アクションコミックス)作者:こうの史代双葉社Amazonこの世界の片隅に : 中 (アクションコミックス)作者:こうの史代双葉社Amazonこの世界の片隅に : 下 (アクション…

ようやく見つけた

竹熊健太郎、「20世紀少年探偵団」(小学館) 20世紀少年探偵団 (ビッグコミックススペシャル)作者:竹熊 健太郎小学館Amazonようやく見つけて入手。1970年代の風俗・世評についての解説本だが、思った以上に面白い。(別ブログより転載/original : 2009-04-…

「パズルゲーム」は健在

野間美由紀、「パズルゲーム★はいすくーるX(キッス)」1(秋田書店) 野間美由紀、「パズルゲーム☆トレジャー」1(白泉社) パズルゲーム☆はいすくーる× 1作者:野間美由紀秋田書店Amazonパズルゲーム☆トレジャー 1 (白泉社レディース・コミックス)作者:野…

大阪ハムレット最新刊は凄味増量

森下裕美「大阪ハムレット」3 大阪ハムレット : 3 (アクションコミックス)作者:森下裕美双葉社Amazon「大阪ハムレット」(森下裕美)がAmazonから届いた。実は、「夜、海へ還るバス」も書店で見つけられたなかったため、一緒に買うつもりだったのだが失念し…

甦った青木雄二

「新ナニワ金融道」1 新ナニワ金融道 1作者:青木雄二プロダクションCoMaxAmazon書店に行ったら「新ナニワ金融道」という単行本が新刊書のコーナーに並んでいて驚いた。青木雄二氏は5年近く前に亡くなられているはず。過去の未発表作品をまとめたものか? と…

よしながふみの東京うまい店ガイド

よしながふみ、「愛がなくても喰ってゆけます」(太田出版) 愛がなくても喰ってゆけます。作者:よしなが ふみ発売日: 2005/04/16メディア: 単行本(ソフトカバー)書店に平積みになっていたから、新刊かと思ったが、3年以上前に出た本だった。モーニングで…

秋月りすの若草物語

秋月りす「かしましハウス」1~8巻 かしましハウス (1) (バンブーコミックス 4コマセレクション)作者:秋月りす発売日: 2013/11/08メディア: Kindle版かしましハウス (2) (バンブーコミックス 4コマセレクション)作者:秋月りす発売日: 2013/11/08メディ…

本物の作者と本物のデザイナーが表紙を担当したパチ本

竹熊健太郎、「20世紀少年探偵団」(小学館) 20世紀少年探偵団 (ビッグコミックススペシャル)作者:竹熊 健太郎小学館Amazon 漫画「20世紀少年」の重要なモチーフとなっている1970年代を、竹熊健太郎の視点から記述したエッセイ。竹熊版の20世紀少年。 竹熊…

呪いのシリーズがまたまたリニューアル

曽祢まさこ「新呪いの招待状 (1) 恋の墓標」(ぶんか社コミックス) 曽祢まさこ「新呪いの招待状 (2) ガラスの棘」(ぶんか社コミックス) 恋の墓標 新呪いの招待状 1 (ホラーMコミックス)作者:曽祢 まさこ発売日: 2007/04/17メディア: コミック新 呪いの招…

「新・パズルゲーム☆はいすくーる」6

野間美由紀「新・パズルゲーム☆はいすくーる」6 新パズルゲーム☆はいすくーる 6 (ボニータコミックスα)作者:野間 美由紀発売日: 2008/04/16メディア: コミック気がついたら新刊が出ていた。こういう名作シリーズは永遠に描き継がれてほしい。(別ブログより…

曽祢まさこの新刊「お姫様クラブ」

曽祢まさこ「お姫様クラブ」 お姫様クラブ (ぶんか社コミックス ホラーMシリーズ)作者:曽祢 まさこ発売日: 2008/05/17メディア: コミック気がついたら新刊が出ていた。曽祢まさこは好きなのだ。(別ブログより転載/original : 2008-05-29)

ここにものだめがいた「GREEN」

二ノ宮知子、「GREEN―農家のヨメになりたい」1~4(講談社) GREEN(1) (KC KISS)作者:二ノ宮 知子発売日: 2000/01/07メディア: コミックGREEN(2) (KC KISS)作者:二ノ宮 知子発売日: 2000/09/08メディア: コミックGREEN(3) (KC KISS)作者:二ノ宮 知子発売日: …

このコピーはすごい、けどずるい、けどうまい「アオイホノオ」

島本和彦、「アオイホノオ」1 アオイホノオ 1 (ヤングサンデーコミックス)作者:島本 和彦発売日: 2008/02/05メディア: コミック島本和彦がどういう芸風の漫画家なのか、まるで知らないわけではないが、まともに作品を読んだことはなかった。が、書店で見かけ…

ヨメ、ハタチ。

私屋カヲル、「だめよめにっき」 だめよめにっき (アクションコミックス)作者:私屋 カヲル双葉社Amazon新刊コーナーに並んでいた。「ちびとぼく」で私屋カヲルのファンになった僕は迷わず買う。オットの顔が森下裕美の「ここだけのふたり!!」のツマに似てい…

これだけは譲れない「漫画版・ひとりずもう」

さくらももこ、「漫画版・ひとりずもう」(上)(下) 漫画版ひとりずもう (上) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)作者:さくら ももこ発売日: 2007/03/30メディア: 単行本ひとりずもう 下 漫画版 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)作者:さくら ももこ発売日: 2008/02…

のだめがAmazon殿堂入り

Amazon.co.jpが設立されたのは2000年11月1日だそうである。もう10年経ったのか、という気持ちと、まだ10年しか経っていないのか、という気持ちが入り混じる。10周年を記念して、111名の作家やアーチストを「殿堂入り」としたようだ。殿堂に入ることが具体的…

やはり傑作「ハナコ月記」

吉田秋生、「ハナコ月記」(フラワーコミックス) ハナコ月記 (ちくま文庫)作者:吉田 秋生発売日: 1996/12/01メディア: 文庫単行本は持っているのだが、単行本未収録作品を加えた完全版、ということだそうで。海街Diaryについてあれこれ調べている途中でそう…

評価に悩む「ラヴァーズ・キス」

吉田秋生、「ラヴァーズ・キス」1, 2(フラワーコミックス) ラヴァーズ・キス (1) (別コミフラワーコミックス)作者:吉田 秋生発売日: 1995/11/25メディア: コミックラヴァーズ・キス (2) (別コミフラワーコミックス)作者:吉田 秋生発売日: 1996/03/26メディ…

「海街Diary」の佳乃の就職先

しつこくプロファイリング(というほど大層なものではないが)を続けてみる。佳乃の勤め先は鎌倉八幡信用金庫(もちろん架空)である。で、ちょっと疑問がわく。本当のところは知らないが、一般に金融機関は、行員を採用する際、特に女性を採用する時は、単…

「海街Diary」の三姉妹の年齢と関係

第一話での佳乃のモノローグによれば、彼女が7歳の時に父が家を出、それから15年たって死亡の連絡がきた、ということだそうである。別の箇所では、短大を出て鎌倉八幡信用金庫に勤めて2年目ということだから、一致する。この時点で22歳である。すずを引きと…

震えのくる名作「海街Diary」3

吉田秋生、「海街Diary(3) 陽のあたる坂道」(フラワーコミックス) 海街diary: 陽のあたる坂道 (3) (フラワーコミックス)作者:吉田 秋生発売日: 2010/02/10メディア: コミックこの家の家計費の負担はどうなっているのだろう、ということが気になる。きっか…

さらにため息の出る名作「海街Diary」2

吉田秋生、「海街Diary(2) 真昼の月」(フラワーコミックス) 海街diary(うみまちダイアリー)2 真昼の月(フラワーコミックス)作者:吉田 秋生発売日: 2008/10/10メディア: コミック一巻では主に佳乃(次女)の視点で進められた話が、本巻ではすず(四女)の視…

ため息の出る名作「海街Diary」1

吉田秋生、「海街Diary(1) 蝉時雨のやむ頃」(フラワーコミックス) 海街diary 1 蝉時雨のやむ頃作者:吉田 秋生発売日: 2007/04/26メディア: コミックフラワーコミックスというのはわかっていたので、何軒か書店を探したのだが見つからない。これだけ話題に…