ここ最近「Feel in my bones」というブログで「ピアノの森」の感想や、それにまつわる話が続けて登場するが、適確で、この作品を相当に読み込んでいることが伝わってくる。単に、この作品が好きというより、基本的に読解力に優れていること、そして背景知識が豊富なことが、こうした鋭い理解につながっているのだろう。個々の解釈や説明は、どれも納得のいくものばかりである。
「ピアノの森」に言及されているエントリ全部をリンクするとすごいことになるので、特に印象に残ったエントリのみリンク。と思ったが、すべてが印象的で、あまりセレクトできなかった。
- カント読了/『ピアノの森』:心を奪われる(Feel in my bones、2009/07/22)
- 『ピアノの森』:全巻読了。次巻が待ち遠しい。(Feel in my bones、2009/07/24)
海が、「雨宮のピアノが一番好きだ」という言葉が、胸に響く。
- ピアノと幸福/ピアノと産業(Feel in my bones、2009/07/25)
- アニメ『ピアノの森』/アシュケナージとかアルゲリッチとかポゴレリッチとか/『悲劇の誕生』(Feel in my bones、2009/07/27)
コンクールの課題曲が原作ではモーツァルトのK280だったのがK310に変更されていたのはなぜだかよくわからなかったのだけど、
- ショパンの伝記/自分を駆り立てるために(Feel in my bones、2009/07/30)
つまりこれは、海が阿字野の思いも引き受けて決戦に臨む、ということを意味するのだということに気がついた。雨宮が父の思いをも背負ってしまうのに比べて、同じことなのに全然違うのがすごいと思う。
- 裁判員裁判の結論は懲役15年/『ピアノの森』:どじっ子要員(Feel in my bones、2009/08/06)
前回ドレスの紐が切れ、今回はけっ躓いたソフィー・オルメッソンは「どじっ子」要員なのか
- ショーペンハウエルの前後/芸術はなぜ、人間にとって必要なのか(Feel in my bones、2009/08/08)
朝、『ピアノの森』を読み直していてやはり泣けた。
- 日常から人生へ:47th birthday(Feel in my bones、2009/08/13)
若い方かと思っていたら、同い年だった。それでこんなに幅広く読書をされているとは驚き。
- いろいろある/『ピアノの森』16巻(Feel in my bones、2009/08/21)
苦悩がそのまま美しい音楽になる、というところにショパンの本質のある部分があるんだ、ということを、マンガを通してこんなふうに表現できるんだなと感動する。
- 本棚の整理と自我の整理(Feel in my bones、2009/08/24)
カイは小さいときから、自分のピアノが聞こえている。
(別ブログより転載/original : 2009-08-26)