2010年5月28日刊。表題作「朝日のようにさわやかに」を含む全14編の短編集。
蔵書の再読。といっても、ほとんど記憶にない。当時は買っただけで読まなかったんじゃないだろうか。
近年は短編集といっても連作短編が多く、連絡ではなくても雰囲気が似たものを集めたもの(「カタブツ」とか)も多く、本書のようにあちこちで発表した短編が一冊分になったから出しましたという、テーマも文体も様々な作品を寄せ集めた短編集は久しぶりだ。そもそも恩田陸の作品になじみがない。その上作品ごとの差が大きいから戸惑いもあった。
いや、統一テーマがないこともない。それは「さわやか」な作品がひとつもないこと!