鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「木暮姉弟のとむらい喫茶」2

  • うおやま「木暮姉弟とむらい喫茶」2(新潮社バンチコミックス)

2024年10月8日刊。

1巻よりもさらに踏み込んだ作品になっている。

6話の「脇役のカレーライス」は2話(1巻)の「禁断のチョコレートサンデー」にも通ずる話。身内が亡くなったから本人が悲しみ、落ち込んでいるとは限らないのだ。

8話の「偽りの苺ショート」、ミノルお兄さんは柚葉のファンレターを読む前に自殺したのかと思っていた。この手紙を目にしていたら、変わったかも知れないのに、と。実際には柚葉の手紙を読んで、生き直す決意を固めたのに事故で……ということか。つらい。

9~10話の「命のクリームシチュー」、千景の母・実果(みか)初登場。最初にして最後かも知れないけど。千景を生んだだけあった、なかなかの傑物だ。

母を亡くして震えていた千景に手を差し伸べてくれたのはカフェ・ルウの年老いたマスターだった。千景はこの人から店を受け継いだのかと思ったが、そういうわけでもなく、自分で新たに開いたようだ。喫茶店の新規開店はべらぼうなお金がかかると思うが、それはどう調達したんだろうな。

テルが手作りの料理を食べられなくなったのは、実果が死んだから。両親に棄てられ、施設に行ったテルと叔母に引き取られた千景がどうやって再び巡り合うのかはわからない。それはこれから語られるのか。

うおやまなんて作家は全然知らなかった。出世作は「ヤンキー君と白杖ガール」(全8巻)。