鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「訳アリ心霊マンション」3(新刊)

  • ネブクロ「訳アリ心霊マンション」3(新潮社)

2024年1月9日刊。

ツヅミの弟スズ編は三話で一応の収まりを見せ、その後は短編が続く。短編の基本構成は決まっていて、異形の者が登場する、何か悪さをする、周囲の人間が怯えたり騒いだりする、そこへ東雲薫が登場し、ひょいと異形の者に話を付けてマンションへ勧誘する、というパターンである。これがとにかく面白い。失礼ながら、ツヅミもスズも登場しなくていいから、永遠にこのパターンを繰り返してくれたらいいのに、とすら思う。

最終話、これまでよりはるかに強力な異能を持った霊が登場、東雲が惨殺される!? というところで次の巻へ。