鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「ひとりでしにたい」6(新刊)

  • カレー沢薫(原案:ドネリー美咲)「ひとりでしにたい」6(モーニングコミックス)

2023年4月21日版刊。

前巻は理屈っぽくて展開がなく、ちょっと中だるみ感があったが、今回は相当に面白かった。

鳴海が那須田と「付き合う」ことになったのはともかく、今回の事件は、鳴海の父が家を売って老人施設に入居したいと言い出したことに端を発する。単にこの父の言うことが適切かどうかに加え、姉に吹き込まれたと弟君が激怒する話が絡む。

鳴海は父に、施設を検討するのはいいけれど、父が選んだ施設はいろいろ問題があるのではないかと再考を促す。

弟君は、なぜ施設に入ることが前提なんだ、姉(鳴海)は独身だし女なんだから、姉が親の面倒を見ればいいだろうと主張。

自分はここ数年でいろいろあり、ようやく親を特養に入れたばかりだから、無関心ではいられない。ただ、一人っ子だっただけに、すべてを背負う大変さはあっても、兄弟間で押し付け合う問題は起きなかった。弟君は自分はやる気がないくせに、姉ちゃんが面倒を見ればいいだろうとは酷い言い草だが、ここに至るまでにはいろいろあったことが示唆され、そういえば最近友人の家で似たようなことがあり……と息を呑む。

いったん水入りとなり、解散する前に、鳴海が弟の嫁に声をかける。何を言うつもりなのか!? というところで次巻へ。それはない! ここで終わりかよ!



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