鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「うちの会社の小さい先輩の話」2

  • 斎創「うちの会社の小さい先輩の話」2(バンブーコミックス)

2020年10月30日版刊。一巻と同時発売だったのか。

篠崎拓馬の姉・豊が登場。弟に彼女ができたらしいと察知し、どんな人かこっそり後をつけると、相手は想像以上に可愛かった。可愛いものに目がない豊は、以後、拓馬以上に片瀬詩織里を可愛がるようになる。

可愛い表現が本当にかわいいのと、主任と早川が相変わらずいい味を出している。面白く読み進められたので、これは続けて3、4巻も買うかと思ったが、2巻の最終話で拓馬の姉が詩織里の胸を触ってしまう。それもうっかり軽く触れるというレベルではなく、ねちねちと揉みしだき、嫌がる詩織里の服を脱がせて下着姿を鑑賞し、さらにブラも取って生乳を……と、「女同士のふざけ合い」などでごまかすことはできない破廉恥行為を働く。これは笑って読み進められるものではない。豊は詩織里の恋人でもなんでもなく、詩織里は嫌がっているのだ。また、これを目の当たりにしていながら止めなかった早川も同罪だ。

呆気に取られていた周囲が、すぐに豊を取り押さえ、袋叩きにする、という展開ならまだしも、これをギャグにしようとするのは、とても受け入れられるものではない、ということをここで言っておきたい。