鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「新婚よそじのメシ事情」

  • 小坂俊史「新婚よそじのメシ事情」(バンブーコミックス)

2017年11月21日刊。全3巻だが1巻には「1」の表記がない。

小坂俊史の作品は昔から割と好きで、例えば定食屋などに4コマ漫画誌が置いてあれば、小坂の作品は飛ばさずに読む。しかし、単行本は一冊も持っていない。買おうと思うほどではなかった。

昨日、広告に本作が登場し(恐らく、間もなく刊行される「よそじとふたごのメシ事情」のためのキャンペーンと思われる)、これは面白そうだと即座に購入した。こういうことがあるから、広告は大事だ。

小坂が結婚していたとは知らず、新婚夫婦の様子が知りたい、という気持ちもあった。考えてみると、自分の場合、長く接してきた作家の本を買う「最初の一冊」は、エッセイであることが多いような気がする。

期待通りで悪くはない。ただし新婚のあま~い話や色っぽい話は皆無だった。まあ、そうだろうとは思ったよ。

奥さんは、仕事に加えて料理のほとんどを引き受けるとは、けなげというか、古風というか。小坂は私より一回り年下で、一人暮らしが長かったのだから、少しは料理ができるのかと思ったが、ここに描かれていることを信じるならば、壊滅的。若い人でもそうなのかー。むしろずっと実家暮らしだった奥さんの方が、できなくても不思議はないが……



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