鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「わがままなオリーブ」3(完結)

紙版は1994年3月1日、少年画報社より刊。

主人公の「弟」こと治田ミキオは、ガールフレンドの七緒こずえや姉のタマキ、タマキの友人の青木若葉だけでなく、従姉妹のあゆみ、さらには旅行先の旅館の娘など、周囲にはさまざまなタイプの美女が群がっており、いろいろな事情や経緯で、これらの女性の裸を見たり、身体に触ったりする機会に恵まれる。が、その「先」については、同級生の七緒は嫌がっており、それ以外の人ともチャンスはあるが、最後まで行きつくことはない。

1巻では七緒とのほのかな恋物語が並行して描かれていたが、徐々に出番が減り、3巻ではミキオが好きであることを自覚した若葉との関係が主に描かれていく。最後は両想いであることを確認し、二人で旅行に行くが、手違いで飛行機に乗れず、結局、完結までついにミキオは童貞のままなのであった。

ミキオの先輩バンがタマキのことを好きになり、当初タマキは「タイプじゃない」としつつも、純情一筋のバンに徐々にほだされていき、不倫相手と別れるあたりは恋愛ものとして見てもグッとくる場面だ。

七緒こずえは五代くん(めぞん一刻)のガールフレンドと同じ名前だ。漢字は違うけど。



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