鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「僕はまだ野球を知らない Second」6(新刊)(完結)

  • 西餅「僕はまだ野球を知らない Second」6

2025年6月18日刊。前回、進展が遅過ぎるとぼやいたのが作者の耳に入ったのか、前巻から半年で刊行された。ありがたい。

柴又第二との準々決勝は粘ったものの残念ながら敗退。これで夏が終わった。9か月後――その試合を見ていた大勢の中学生が浅草橋工に進学し、野球部へ入ってきた。新生浅高始動! これにて完。

体育会の厳しさはいろいろ言われることだ。成長のためには「厳しさ」が必要ではあるが、理不尽と思えることでも先輩や監督から言われたことは盲目的に従わなければならない、というのは違うということ、自主的に取り組む時に最も成長するということ、楽しんでいる時にモチベーションが高くなることなど……野球に限らず、恐らく多くの運動部に内在する問題点を指摘し、解決法を示し、かつそれをユーモアで包んでお説教臭くならずにエンターテイメントとして楽しめる作品に昇華している。この作品があまり注目されていないのはなんとも残念である。

もっと読んでいたかったが、そもそも雑誌連載でもなく、個人配信という形でここまで続き、見事の完結させたことだけでも奇跡なのかも知れない。