2002年6月14日刊。
「表」と称する13巻と189ページが共通で、終盤の数十ページだけが異なるものが通常の価格で販売されているのはいったいどういう料簡であるかと疑問に感じ、買わずにいたのだが、その後の巻を読んでいて、どうもそこには不破の誕生が描かれているらしいとわかり、またここ数日、1巻から読み直していて、これはやはり裏を読まなければと思って購入した。
作者の意図はわかった。11巻、12巻、13巻(表)と読んだら、今度は11巻、12巻、13巻(裏)と読んでほしいのだろう。読者の中には納得の行かない人も多々いるだろう……ということは作者もわかっていて、あとがきでくどくどと弁解をしている。この弁解は余計だと思うが、それを言ったら1巻からずっとついている作者のあとがきは全部蛇足みたいなものだ。
まあ、とにかく欠落することなく虎彦の話も読めてよかった。
別に「表」と矛盾する話になっているというわけではなく、個人的には、作者が固執するほど分ける意味は感じられなかった。異なる部分をそのまま13巻に収録し、狛彦はこうなりました、一方、虎彦はこうなりました。完。でよかったと思うが。

