鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

さらにため息の出る名作「海街Diary」2

一巻では主に佳乃(次女)の視点で進められた話が、本巻ではすず(四女)の視点になる。最終話は幸(長女)視点かな。

それぞれにいろんなものが降りかかってくる。誰でもそうなのかも知れないが、この4人は、やはり普通の人よりはたくさん背負ってしまっている。重いものを重いものとして受け止めている幸、受け止めきれずに時間を止めてしまったすず、抱えて入るけどそれをさらりと(お酒とギャグで)流す佳乃、チカ。誰の視点で語られるのかによって、物語の彩りが変わってくる。

こういっちゃなんだけど、同じベテランとして野間美由紀と比べると、ここまで違うもんかというくらい、絵の巧さの違いが歴然。動きがあり、表情がある。だから、絵が語ってくれるのだ。

(別ブログより転載/original : 2010-02-24)