鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

大阪ハムレット最新刊は凄味増量

大阪ハムレット」(森下裕美)がAmazonから届いた。実は、「夜、海へ還るバス」も書店で見つけられたなかったため、一緒に買うつもりだったのだが失念しており、注文が完了して「あなたへのおすすめ」にこの本が表示された時に気づいたのだが、時、既に遅し。追加で注文しようにも、単発だと送料がかかるから、他にほしいものが出てくるのを待っていたのに。いったん注文したものを取り消して、改めてやり直してもよかったんだけど、それも面倒だし、二重注文が怖いからあまりやりたくないし。

1~2巻と絵柄が変わっていることに若干の違和感を持った。調べてみると、これは連載ではなく不定期掲載という形なのか。1巻は2005年5月~11月、2巻は2006年6月~10月、そして3巻に採録されたのは2008年10月~2009年1月(日付は掲載された「漫画アクション」の掲載号なので、実際の発売日とは異なる)。2巻と3巻の間に約2年あったことになる。

瞳の中の星の数が増えていたり、まつ毛が伸びていたりして、ギャグ漫画風から少し劇画っぽく……というのか、けばけばしくなったというか。単純に、絵柄の経年変化か、話の内容に引きずられたのか。

1~2巻ではものすごい年齢差のあるカップルの話とか、女の子の服装をしたがる男の子の話とか、本人は真剣に悩んでいるかも知れないがどこか微笑ましい話ばかりだった。が、本巻は人の生き死にに直接関わるような(殺そうとしたり、殺されそうになったり)どろどろした話ばかり。

「テレパシー」に出てきた孫の男の子が、「ここだけのふたり!!」の伊集院クンに似て、容貌とは裏腹に(?)優しい心とユーモアを持ち合わせた子で、救われる思いだった。

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(別ブログより転載/original : 2009-03-20)