2023年9月14日刊。割と最近の本。
ラノベ作家の古橋湊太(ふるはし・こうた)は35歳独身。昭和なアパートに一人暮らし。ある日隣に越してきた音成奏(おとなり・かな)は、古橋が学生時代に家庭教師をした生徒だった。
実は奏は古橋にとっての理想の女性。また古橋は奏の初恋の相手で、その思いを今日まで抱き続けて来たのだ。が、お互いに、相手は「生徒-教師」という関係性の中で親しいのであり、それ以上の気持ちを持っているわけではないと思い込み、現在の関係を壊さぬため、気持ちを伝えようとしない。
それほど若いとはいえない年齢ながら高校生よりもピュアな二人。尊過ぎて死ぬ。