鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「狐のお嫁ちゃん」1

  • Batta「狐のお嫁ちゃん」1(みんなのコミック)

異種交配もの。最近はこういうものもジャンルを形成しているのだろうか?

「みんなのコミック」連載作品(2016年4月号~2021年4月)。単行本は2017年5月24日刊。

お嫁ちゃん(狐)とぬしさま(人間男性)の夫婦生活を描いた作品。

お嫁ちゃんはざっと以下のような特徴がある:

  • 人化の術に寄り完全な人に化けられる。だが耳と尻尾は出していた方が楽。家の中や地元では出しっぱなしのことが多いが、遠出の際は隠す
  • 人の姿になるには時間がかかる
  • 日本語を話せる。人間社会の習慣に熟知している
  • 元禄時代に生まれたらしく、推定年齢は330歳
  • 犬が大の苦手
  • ベーゴマが強い
  • 夜行性
  • 寂しがり屋

この世界の人は、狐の存在を誰もが認識しているようであり、人間と結婚することに疑問を感じている様子はない。ぬしさまの職場の人も家族も普通にお嫁ちゃんを受け入れている。

異種交配といっても、人間の女性と可愛いモフモフのペットを足したような存在というだけで、ほとんど違和感がない。人化の術は養女になったり胸を大きくしたりも自在にできるようだから、今日は北川景子今日は綾瀬はるかと変身してくれれば楽しめると思うが、そういうこともしない。「オバケのQ太郎」みたいに、「ちょっと変わった人が仲間にいる」という程度の存在にとどめている。

結局のところ、夫婦の日常のイチャコラを描いたもの、ということになるか。