鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「異世界AV撮影隊」

  • がちょん次郎「異世界AV撮影隊」1~5

1巻は2019年7月23日刊。2巻は2019年12月1日刊。3巻は2019年12月27日刊。4巻は2020年3月4日刊。5巻は2020年5月1日刊。一冊30ページ前後。

本ブログで異世界ものを初めて取り上げたのは「ポーション頼みで生き延びます!」1(2021-06-22)と思われる。その際にこう書いた。

異世界転生もの、という分野がしばらく前から急速に漫画の一分野として市民権を得つつあるということは感じていた。というのは、ここ数年、それをネタにしたパロディ漫画を山ほど目にするようになったからだ。パロディではなく、その「元」になる作品は自分は全く知らないが、特に違和感なく設定(世界観)を受け入れることができた。

この「それをネタにしたパロディ漫画」は「異世界AV撮影隊」を思い浮かべていた。

本作は異世界へ自由に行き来できる方法を見つけた撮影隊が、異世界でAVを撮るという内容だが、特段お色気シーンがあるわけではなく、単純なギャグマンガである(下ネタはあるが)。AVを撮るため(だけ)に異世界へ行ってしまおうという人たちだけに、なかなかぶっ飛んだ行動やセリフがあって面白い。

それとは別に、これは異世界転生ものをよく知らない人に対して、ガイドブックにもなっているなあと今にして思う。

1巻では、異世界から転生した勇者が魔王を討伐することが基本ストーリーであることが示され、魔法、ビキニアーマー、スライムなどが登場する。

2巻では、道具屋でアイテムを売っていること、3巻ではエルフ(尖り耳)、4巻ではジョブチェンジにオーク、5巻ではダンジョンなど、物語に変化を持たせるためだろうが、自然に「異世界」の概念の説明になっている。

ところでこれを読んだ時は全5巻だと思い込んでいたが、既刊5巻で、現在は14巻まで出ているようだ。いずれ読んでみよう。