鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「転生したら村娘だった件」1

  • おきつぐ「転生したら村娘だった件」1(おきのしまpresents)

2021年2月26日刊。ナンバーナイン。絵柄からすると、同人誌系かと思われる。表紙・裏表紙含めて30ページの薄い本。

このブログではほとんど取り上げてはいないが、実は転生もの(異世界もの)は一時期ずいぶんと読んだ。が、転生というのは異世界に行くことで、その際にチートな能力を授かったりもするが、年齢や性別は元の世界のままなのが普通、というか当然である。

本作は、主人公ハルは元の世界では男性だったが、村娘として転生した、という非常に珍しい設定。まあ、男性の心が女性の身体に入り込むということだけであれば、「とりかえばや物語」から「君の名は」に到るまで、枚挙に暇がないわけだけど。

転生先にまさしという勇者がいる。名前からして転生者だろうと近づく。ハルは身体は女性でも心は男性なので、まさしとそういう関係になるつもりはないが、転生前の話ができる唯一の相手ということもあり、心を許していく……。そして二人で冒険に出るところで終わる。

ハルは中身は男だとはいえ、時折見せるしぐさや表情がとても可愛い。それにまさしは確かにいい男である。なかなか尊い話なのである。



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