鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「女の裏切り」1、2

  • 生田悠理「女の裏切り」1、2

1巻は2021年6月2日刊、2巻は2021年7月7日刊。宙出版

「ご近所の悪いうわさシリーズ」と副題がついている。これまでの生田悠理の作品とかなり傾向が違う。

その昔、女性向けの漫画雑誌には、嫁と姑の諍いだとか、ママ友とのいがみ合いだとかいった内容ばかりをテーマにしたものがあって、そういうのはたいてい「◎◎◎子 37才の場合」みたいに、読者の実体験を元に漫画化した体を装っていた(本当に読者から投稿が寄せられたり、取材したりしたものもあったのかも知れないが、大部分は創作だろう)。こうしたシリーズは世間的に何と呼ばれていたのかは知らないが、僕は「実録もの」と呼んでいた。

現在もこうしたジャンルは脈々と生きている。たとえば「エトラちゃんは見た!」などは頻繁にWeb広告が表示される。一定の需要があるのだろう。

生田悠理はこれまでのホラー&サスペンスあるいはミステリー系から、こちらのジャンルに大きくハンドルを切ったようだ。生田悠理が描いたのなら、と思って購入してみたが、一回は読んでそれなりに面白くはあったが、もう一回読み直すことがあるかというと、どうかな、というのが正直なところ。3巻は買わないだろう。



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