鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「楽園から」

  • 生田悠理「楽園から」(ぶーけコミックス)

楽園から

楽園から

Amazon

紙版は1990年3月1日、集英社刊。kindle版は1990年3月20日、オフィス漫刊(とAmazonには記載されている)。30年前に既に電子化されていたとは、驚くべき先駆的存在だが、何かの間違いで実際にはこの10年くらいに刊行されたのではないか、という気もする。

生田悠理の最初の単行本ではないかと推察。

連作短編集。「オン・エニイ・サンデイ」「朝日の中で微笑んで」「ファッショナブル・ラバー」「星/導/夜」の4話。

舞台は高校の女子寮。天羽聖、久遠寺馨、桐生祥子、美杉亜矢という仲良し四人組のそれぞれの恋を一話ごとに描いている。僕の知っている生田悠理節は全く見られず、典型的少女漫画風ラブストーリーである。雑誌掲載時に恐らく広告が入っていたであろう原稿左側のスペースに、作者が直筆でエッセイ風解説を書いているのも少女漫画風。

絵柄が今とほとんど変わらない(調べるまで大昔の作品とは気づかず)のは驚きである。



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