鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「暗殺教室」1~5

1巻は2012年11月2日刊、2巻は2012年12月28日刊、3巻は2013年3月4日刊、4巻は2013年5月2日刊、5巻は2013年7月4日刊。「少年ジャンプ」にて2012年から連載が始まり、2016年に完結済み。全21巻。

ある日突然月の七割が蒸発した。そして椚ヶ丘中学校の三年E組に新たな担任が赴任する。丸顔で柔らかい触手が何本も生えた大きなタコのような不思議な生物。人語を解し、最高速マッハ20の超高速で動く。この人(?)物が月を爆破した犯人で、一年後には地球を爆破するという。このことは主要各国首脳と防衛省の一部の人間しか知らない。世界がパニックになる前にこいつを殺す必要がある。

動きは素早く、本気で逃げたら人間は追い付けないが、逃げることなく、なぜか椚ヶ丘中3Eの担任を希望している。というわけで、3Eの生徒にこの生物を秘密裏に殺すよう指示が下った。成功報酬は100億円……。

この生物のあだ名は「殺せんせー」。その日から、3Eの生徒による殺せんせー暗殺行動が開始されたのだった。

というのが第一話の概略。人気漫画でアニメ化もされ、良く書店に単行本が平積みになっており、この設定はなんとなく知っていた。みんなでよってたかって殺そうとするが、素早い上に知能が高く、少々の傷は再生能力がある。3Eには名うての殺し屋もどくどくと送り込まれるが、殺せんせーを殺すことができない……

月の七割が蒸発したといっても、物質がなくなるわけはないから、細かい石のかけらや塵、ガスのようになって月の周囲を覆っているのならいいが、本当に四散してしまい、月の質量が3/10になってしまったとしたら、地球もノーダメージではいられないだろう。自転が今の何倍も速くなり、常にすさまじい嵐が吹き荒れ、人間が普通に生存できる環境ではなくなるのではないか。

物語冒頭で、生徒が一斉に銃で殺せんせーを撃ち、殺せんせーがそれをひょいひょいよけるシーンがある。殺せんせーが身体の全体または一部を超音速で動かすことができるのはまあ受け入れるとして、そんなことをしたら周囲に衝撃波が巻き起こり、大変な事態になる。生徒も全員、無事では済まないだろう。建物も崩壊するかも。

というようなことは考えてはいけないお約束なのかな。

殺せんせーは宇宙人というわけではないらしい。「地球生まれの地球育ち」だと言っている。でも、自然に生まれた生命だとも思えない。正体がわかるのは物語終盤かな。

それにしても、最近の作品だと思っていたが、終わってから8年も経つのか。



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