- 安藤たかゆき「こんなレベルの低い将棋見たことがない!」(イースト・プレス)
2019年2月21日刊。
将棋漫画が好きだけど、棋譜が読めなかった作者が、将棋の勉強を始めたら面白くなり、「もっと勉強して藤井四段を倒す!」と決意する物語。ノンフィクション仕立てだが、もちろんすべてが事実かどうかはわからない。今となっては「藤井四段」に時代を感じる。
将棋漫画としてはなかなか面白くて、漫画に出て来る棋譜ってだいたいきちーんと駒が整っているのだが(その方が描きやすいんでしょうね)、本作では駒が盤の上で踊っている。実際に将棋を指すとこうなるので、リアル。
大駒(飛角)が「効いている!」というのを表わす時に、道筋が光るように描かれるのは意外と斬新。とてもわかりやすい上に、いかにも「ぐぐっとくる」感があってうまいと思う。
また、攻撃も防御も割と初歩的な手が使われていて、初級者への入門的な位置づけとしても働いていると思う。
本の発売の際、羽生善治に推薦コメントを依頼したらやんわり断わられたらしいが、推薦してあげたらよかったのに。私は推薦する。

