待望の6巻である。ずっと待っていたのだが、先月に発売されていたとは全く知らなかった。
本巻は(期待通り)藤井くんの話が各所で触れられている。
藤井くんの初タイトルにも大きく貢献した渡辺くんであるが、意外と気落ちした様子がなく、安心した。「(タイトルを取られたのも)タイトルを持っていればこそ」「(藤井くんと争ったことによって)有名になった」などとポジティブにとらえている様子が楽しい。漫画の中だけかも知れないが。
とはいえ2020年8月には名人位を獲得し、現在もタイトルを維持しているのである。将棋界の第一人者なのである。すごい人なのである。
なお、「そろそろ終わる」と前巻だったかでほのめかされていたが、まだまだ連載は続くようだ。伊奈さんは寡作ではあるが、絵も、話のまとめ方もうまいと思うので、ぜひ続けてほしい。それにしても伊奈さんももう41歳かあ。