鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「山手線ものがたり」

山手線ものがたり

山手線ものがたり

シャーロッキアン!」を買うつもりで間違ってポチってしまった。夜、寝ながら読んでいるとこういうことが起きる。

せっかくなので読んでみると、これがなかなかいい。連作短編集で全29話。山手線の駅ごとの物語という体裁をとっている(高輪ゲートウェイ駅ができるまでは山手線の駅は29)。

適度な鉄知識と人情話。こういう話が池田邦彦の真骨頂と思う。偶然とはいえ、いい本に出会えてよかった。

舞台は昭和40年ぐらいか? 池田邦彦が鉄の話を描く時は昭和の時代を舞台にすることが多い(代表作のカレチがそう)。年輩の人なのかと思っていたが、僕より歳下だ。

作品の掲載誌や発表年度がわからない。本の奥付には発行日の記載すらない。ちょっとひどいと思う。Wikipediaによれば2018年9月7日発売だそうだ。


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