鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「シャーロッキアン!」4(完結)

最終巻。

第28~29話

「海軍条約事件」で朝食にカレーが出てきたのは木曜日というのは知らなかった。しかしまあ、花丘さんはこんな持って回った言い方はせず、素直にはっきりと言えばよかったと思うよ。

第30~32話

ものの価値というものは人によって全く違う。ある人にとっては価値がなく、二束三文の値段しかつけられなくても、別の人にとってはかけがえのないものであるというのはおおいにあり得ることだ。その差が「掘り出し物」になるということだろう。だから、価値あるものを安く手に入れたところで、それをアンフェアというのはおかしいと思う。

第33話

「ザ・ナイト・オブ・ベイカーストリート」という賞は、本当に辞退するならわしになっているのか、思わず調べてしまった。そんな賞どころか、そもそも「日本シャーロック・ホームズ・アソシエーション」という団体自体が架空だった!

第34~36話

アガサ・クリスティの失踪事件は知らなかったが、クリスティにはさして興味がないから、失踪中に誰と会っていたかは、身もふたもない言い方をすればどうでもいい。ただ、「恐喝王ミルヴァートン」で、調査のためとはいえ、ホームズが女中と婚約したことに関してはもやもやしたものを感じていたから、この女中がクリスティであるという説(これ自体は以前からある説で、僕も知っていた)は救いがある。そして、このまとめ方は池田ならではの暖かさを感じた。

愛里と車先生がこのごどのような関係を築いていくかはわからないが、よい大団円となった。


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