第九巻は、いよいよシマウマvsライオンの決勝戦である。全10巻だから、二巻にまたがって描かれるのである。
まずシマウマがこれまで師について特訓してきた様子が描かれ、幼い頃のライオンとの因縁が描かれ、ライオンの幼い頃の凄惨な体験が語られる。
試合の方は、現実にシマウマとライオンが戦ったら(漫画の登場人物も口々に言っているように)一瞬で勝負は決まると思うが、体を鍛えるためにスクワットをするシマウマなどというものがそもそも存在しないわけで、そこは作者の想像力を楽しむことになる。とはいえ、類人猿であるゴリラが人間の格闘技の技である柔術を身に着けるというのは許容できるが、体系のまるで違うシマウマが極め技を使用するというのはさすがにどうかな……
というわけで10巻へ続く。